2023/08/29〜2023/09/04

2023/08/29(火)
このところ通勤の電車で『責任の生成』(國分功一郎、熊谷晋一郎)を読んでいる。想像力と図式化の話が出てきたあたりでぐんぐん面白くなってきた。こんなに面白い本をなぜ長いこと積んでいたのか、と今になって思うが、その積んでいた時間すらその面白さに寄与している気がする。

 

2023/08/30(水)
働きながら頭の中が煩悩だらけだった。煩悩だらけでも一日働けてしまう仕事とは一体。対ヒトの仕事でないことも関係しているのだろうが、あまりにも脳が弛緩しきってはいないか。今日も電車で『責任の生成』。コナトゥスの話もいよいよ面白い。私たちは傷だらけだよね、ということ。

 

2023/08/31(木)
ダイエットを始めて3ヶ月、ようやく やりたい/やりたくない ではなく"自動的に"ヨガマットを引き筋トレを始められるまでになった。無意識的な行為のひとつに筋トレが参入してきてありがたい。今日も『責任の生成』を読み進める。"他者"が出てきた。「さみしくはないよ」と歌う曲を聴いて、「さみしくてもいいよ」と歌われるほうが助かるかもしれないということを考えた。

 

2023/09/01(金)
一対一だとそうでもないのに初対面の人がたくさんいると一瞬で人見知り発動してしまう。その場の空気の読み取りの難易度が格段に違うというか。深夜に木屋町から二条まで歩いて久しぶりの夜遊び。まだまだ若さにしがみついていたいと思う。午前4時に、チャイルドシートの付いたママチャリでライブハウスから家に帰っていくおじさんたちの後ろ姿がかっこよかった。

 

2023/09/02(土)
夕方、インターネットで知り合った人と読書会をするために本屋で待ち合わせ。近くの店でビール飲みながら滝口悠生國分功一郎坂口恭平などの本についてあれこれ話した。同じ本でも人によって読み方が異なってくるのがおもしろい。曖昧なものに身をおく練習、というワードが自分の口から出てびっくりした。白川の住宅街の中にある渋い焼き鳥屋を教えてもらい、あれこれ食べたがかなり良かった。ビールをたくさん飲んで散会。風の気持ちいいよい夜だった。

 

2023/09/03(日)
わたしの前を通り過ぎていった人たちと、わたしがその前を通り過ぎた人たちのことを思い出していた。

 

2023/09/04(月)
季節の変わり目だからなのか朝からとにかく重く苦しいような気持ちが続く。業務中に、きれいな手をしてるわね、と年配女性の患者さんに微笑まれて、もうそれだけでその場でワッと泣き出してしまいそうになるくらいいっぱいいっぱいだった。
最近は "いいやつ"になりたい ということばかり考えている。「あ〜、あいついいやつだな〜」と思い浮かべる人が何人かいて、その人たちに共通するのは正直さと言葉を尽くす姿勢だと思った。あと相手をちゃんと見ること。自分はもう"ナチュラルボーン・いいやつ" ではないことは分かっているので、どうにかしてそこを目指すことはできないだろうか、と考えている。