2024/01/01〜2024/01/06

2024/01/01(月)
今年も元旦早朝出勤。正月ダイヤのことをすっかり忘れていた。働き、帰宅。自転車を漕いで上賀茂神社へ初詣に行く。確かにすごい人出だが立地も相まってか地元の人が多い印象で、下鴨や平安神宮と比べるとどことなく牧歌的な雰囲気がある。おみくじは吉。目の前のことをいいからやれ、とのこと。凶を引いた去年のリベンジができてホッとした。帰って大飲酒大会をしていたらいやな揺れ。すぐに3.11の時の長い長い横揺れのことを思い出した。なり続ける緊急地震速報NHKアナウンサーの叫び声にも似た避難指示のアナウンス。こういうじっとりした嫌な時間を共有する誰かがいてくれて助かると思った。

 

2024/01/02(火)
午前中から暖かくて下手したらコートが要らないくらい。コインランドリーに行くためにコンビニで一万円札を崩す。コインランドリーの両替機で千円札を百円玉に崩す。機械の横のコイン投入口に百円玉10枚を1枚ずつ入れていく。お金、と思う。
福尾匠さんの1/1の日記をすばらしい、とにかくすばらしいと思いながら読む。こういう日記が書きたい。1月1日 - tfukuo.com

 

2024/01/03(水)
テレビをつけるといろんな情報に接続過剰になってしんどい。代わりにYoutubeで「動物 ライブカメラ」と検索して、一番上に出てきたナミブ砂漠の映像をずっと垂れ流していた。水場に集まる多様な動物や鳥たち、砂漠に吹く風の音。本当に同じ地球のどこかでリアルタイムで起きている事象なのか。午後、ナミブ砂漠を横目に読書。牧野雅彦『精読 アレント「人間の条件」』。原著をいきなり読む勇気が無かったのでまずは解説本から。
"ともに生きる他者とコミュニケートするために言葉を用いるという意味においてだけではなく、さらに重要なのは、自分自身に話すことで私は自分自身とともに生きているのである。"

 

2024/01/04(木)
仕事始め。めちゃくちゃ仕事が溜まってるかと思いきや案外暇で肩透かし。職場の人達、みんなあんまりやる気がなくてそれが良かった。働き、帰宅。夕飯の買い物をして帰ろうと思ったらいつものスーパーが休み。スーパーでさえ休業なのになぜ今日から仕事なのか、と心の中で憤慨。怒ったってどうしようもないのに。しかたなくコンビニに寄って虚しい夕食。しかし一日しっかり働くと当たり前だがちゃんとお腹が空くのですごい。正月でリズムが崩れた胃腸が慣習を取り戻していくさまを見ている。

 

2024/01/05(金)
帰りの電車で三浦哲哉『自炊者になるための26週』を読む。この本を読んだ多くの人がそうであるように文章だけでとにかくお腹が空いてくる。第9章「煮る」の野菜のポタージュの項を読んですっかりポタージュの気分。かぼちゃと玉ねぎを買って帰宅。帰ってすぐ玉ねぎをスライスして炒めつつ、人参とかぼちゃを切って鍋に投入、水を入れて火が通るまで待つ。戸棚の奥からハンドブレンダーを久々に引っ張り出してきてひたすらギュイーンしまくる。最後に牛乳と塩(三浦哲哉によれば塩分濃度0.6%が重要とのこと)をいれて完成。理論が分かれば自炊は本当に楽しい。

 

2024/01/06(土)
昨日からのポタージュの気分を引きずっていて、それならサンドイッチ的な何か、と思って近所のパン屋へ自転車を走らせる。角食を6枚切りにしてもらい、家に帰ってレタストマトハムをサンドしておいしく食べる。夕方、『PERFECT DAYS』を観るために京都シネマへ。久しぶりに両隣びっちり埋まった客席で映画を観た。うむ、清貧、と思って、ネット上で議論されてるホームレスやブルーカラーの描き方うんぬんはさておき、"これ"に憧れたり共感したり安堵したりするのは違うなと思った。役所広司三浦友和というふたりのイケオジを堪能するための映像だった。しかし三浦友和の声ってすばらしいと思う。