その瞬きをしばらく見つめていた

6月20日(土)

 

昨日早めに寝たので6時ごろに起きてしまう。しばらく布団の中でうだうだし、起きて納豆ごはんとアイスコーヒー。洗濯と掃除を済ませる。窓から入る風が涼しい。いくらか本を読む。午前中はやっぱり集中しやすい。

昼はおとといのカレーの残りを食べ、外出。朝は曇っていたのに、晴れ間が差してきて暑い。古着屋にいらない服を売りに行く。冬物のコートと、夏用のワンピースとブラウスの3点で5000円ちょっと。BEAMSのコート、もうちょっといくかと思ったけど仕方がない。こういう時メルカリだったらもうちょっと高く売れるのかなと思うが、発送作業とか面倒くさそうで手が出せていない。

そのまま髪を切りに美容室へ。京都に来てからずっと行っていた美容室の予約が取りづらくなったので、思い切って新しい美容室に行ってみることにした。PUNPEEをシュッとさせた感じの美容師さんが担当してくれた。最初、めちゃくちゃ愛想笑いを顔に貼り付けられたので、げ、と思ったが、いろいろ話してみると単にあんまり話すのが得意ではなさそう、ということが分かった。自虐の混じった話し方がなんとなくオタクっぽいというか、親近感があった。「モテたいと思って美容師始めたんですよね〜」と言っていたので、美容師って実際モテるんですか?と聞いたら、23〜24歳くらいの時が1番モテる、カットモデルしてもらった女子大生からめちゃくちゃモテる、結局1番モテるのは仕事でブリーチしまくってるような美容師なんで僕たちみたいなのはダメっすね、と教えてもらった。新たな知見を得た。ギャンギャンに短くしてもらい、満足。首筋と耳の後ろを通る風が気持ちいい。

丸善で本を買い、帰宅。『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』、冒頭のスーパーの店員の日記を読んだだけで胸がいっぱいになってしまった。同じ国で同じ時間を生きている全然別の人たち。それぞれの生活の機微がいとおしい。やっぱりひとの日記って素晴らしいものだと思う。

夜、調子良くビールを飲みいくらか酔っ払ってひんやりした床に寝転がる。家の窓から見える集合住宅の廊下の電灯がひとつだけチカチカしている。その瞬きをしばらく見つめていた。