日記みたいな短歌

6月14日(日)

 

9時ごろに起きる。掃除と洗濯を済ませて、コーヒー飲みながらクィアアイの新シーズンを流し見る。小児科医の女の人の話でちょっと泣いた。褒められるとうつむくことしかできない、というのが身に覚えがありすぎる。続けて読書。永井祐の歌集、前読んだときにはあんまりピンとこなかった歌が今はなんだかすごくしっくりくる。

あの人と仲良くなってこの人と仲良くならない 頭つかれた

パーマでもかけないとやってらんないよみたいのもありますよ 1円

元気でねと本気で言ったらその言葉が届いた感じに笑ってくれた

なんか日記みたいな短歌だなと思ってる。短歌は、瞬間を切り取る力みたいなものが日記より強い気がする。短歌みたいな日記を書きたいな、書けたらいいなと思う。

昼。外出。夏の服が全然ないことに気づいたので慌てて服を買う。最近はデザインとかブランドとかわりかしどうでも良くなってきて、いかに着やすいかで服を選んでしまっている。オープンしたばかりの新風館の前を通ったら結構な混雑具合で驚く。weekenders coffeeで豆を買い帰宅。マスクして歩いているだけでだらだら汗が出てくる。けだるい曇天にぴったりだな、と思いながらceroの高城さんのソロアルバムを聴いたりなどした。なんだかまだ夏さえ来ていないのにもう晩秋の予感に触れている。

夜、『小鳥たちの計画』を読み終える。今日は"cero"づいている。荒内さん、勝手に寡黙な好青年のイメージを持っていたけど、本を読んでそのイメージが丸々ひっくり返された。なんていうか、吉祥寺も荻窪も、東京にしかないんだよなぁ、とぼんやり思った。