僕と、静雄と、佐知子。

5月10日(日)

 

6時半起床、出勤。爆速で仕事を片付けて9時には帰れると思ったのに、至急の業務が舞い込んだのでお昼に退勤。やってらんねぇ。

くさくさした気分だったので帰宅してすぐビールを開ける。飲みながらNetflixで『きみの鳥はうたえる』を見た。改めてすばらしい映画だと思う。すべての予感に満ちている。僕と、静雄と、佐知子。「僕にはこの夏がいつまでも続くような気がした。九月になっても十月になっても、次の季節はやってこないように思える。」という台詞がいつまでも耳から離れない。

誠実である、って一体どういうことだろう。自らの欲望に正直であるということなのか。最後の最後で「気持ちのいい空気のような男」になれなかった「僕」は果たして誠実なのか、そうではないのか。監督のインタビュー記事を見ていたら、「誠実である=相手をちゃんと見る」ということが述べられていた。相手をちゃんと見ることで、相手を通して自分と向き合うことになるのではないか。

ビールを飲んだら眠くなったのでそのまま昼寝。気付いたら夕方になっていたのでもそもそと起き出し、料理。今日はエビチリと、トマトと卵の中華スープ。やっぱり火を通したトマトがめちゃくちゃおいしい。エビチリはネギを山盛り使ったらかなりおいしくできた。エビ大好き。酒ばかり飲んでいるので胃がしんどい。食後、太田胃酸を飲んだ。寝る前にもう一度『きみの鳥はうたえる』を見てしまった。何度見たってすばらしい。石橋静河さんのくるくる変わる表情から目が離せない。