7月23日(木)

7月23日(木)

 

朝、痛みで目が覚める。昨日にも増して頬がパンパンに腫れている。抜歯後3日目なので今日がピークくらいだろうか。そうであってほしい。朝ごはんもそこそこに、起床即ロキソニン。洗濯と掃除をささっと済ませる。引っ越しでバタバタして久しく料理をしていない(ほとんどコンビニで済ませていた)うえに、抜歯で何も食べられないし腫れ痛みでやる気が出ず鬱々としていたが、坂口恭平『cook』を読み返したら元気出てきた。食べられないなら食べられないなりに何かつくろうと思う。

昼、外出。御池通の木々の緑が眩しい。しかし徒歩圏内にすべてがある。街中に住むのはどう考えたって便利だ。都会の真ん中でさみしく暮らすのが好きだと自覚した神戸での暮らしと、いまの京都の暮らしがオーバーラップしてここがどこなのか曖昧になっていく。たくさんの車が行き交う山手幹線と御池通。"ここ"を眼差して"どこか"を想う。

‪‬丸善でフヅクエ阿久津さんと柴崎さんの新刊を買う。久しぶりに本を買った。気持ちがいい。‪さっそく帰って読む。柴崎さんの新刊、すごいいい。なんていうか、すごい、いい。"‬誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない"(岸政彦)とはこういうことなのだろうか。

夜、カレーを作る。エビとトマトのカレー。歯の痛みに耐えながら作ったらいまいちピンとこない味になってしまった。しかも口が開かないのでうまく食べられない。皿を前にし、「口が開かんのや…」とぶつぶつ言いながらなんとか食べた。